犬の去勢や避妊は、望まない妊娠を防ぐ目的のほかにも理由があります。室内で家族の一員として暮らしていく際に、雄犬のマーキングや雌犬の生理による汚れを防ぐ目的もあります。
また、一部の病気で予防効果が認められています。
避妊に一番適している時期は生後6ヶ月~12ヶ月の間とされています。
当日の朝から絶食・絶水をさせて下さい。手術は全身麻酔で行います。
雄 |
---|
前立腺疾患 会陰ヘルニア 肛門周囲腺腫など |
雌 |
---|
乳腺腫瘍 子宮蓄膿症 卵巣腫瘍など |
避妊・去勢の手術が絶対に必要であるということでもありません。当然、避妊・去勢によるデメリット(麻酔のリスク・費用・術後の肥満傾向など)もあり、中性化せず、本来の自然な姿で飼っていきたいという考えも正しいと思います。避妊去勢に関してはメリット、デメリットをご理解頂いた上で、選んでいただくのが良いと思います。 |
避妊・去勢手術は全身麻酔のもとに手術を行います。
人間と同様、麻酔によるリスクは全くないとはいえません。
可能な限り術前の診察・検査・最新の麻酔・術中のモニターなどを行っていき可能な限り麻酔によるリスクを減らしていきます。不安な点や疑問点があればお気軽にご相談下さい。
● 傷が開かないように!
多くの動物は、術後の傷を舐めようとようとします。必要以上に舐めると治癒が遅くなったり、傷が開いたり様々な問題が起こります。舐めさせない方法として、エリザベスカラーや包帯をします。
● 食事のコントロールを!
去勢や避妊手術後、太りやすくなることがあげられます。ホルモンのバランスの変化や食欲旺盛になること、代謝の低下が理由といわれていますが、一方で去勢、避妊は肥満とは無関係だという説もあり、はっきりとした理由はわかっていません。
実際には、去勢、避妊を行ったあと、ほとんどの犬猫が太りやすくなるようです。したがって、手術後は、食事のコントロールをしっかり行い、散歩や運動をさせて体重管理を行うことが大切です。
飼い主さんができる健康のための病気予防。まずはできることをしていきましょう。
↓気になるところをクリックするとリンクします。
フィラリアは、感染している犬の血を吸った蚊に刺されることによって寄生虫が感染し、犬の心臓に寄生する病気です。
フィラリアに感染してから、心臓に達するまでは約半年近くかかるために、発症しても症状が出るまで気がつかないという点が、ほかの感染症と大きく違う点です。
したがって症状が出始めて気がついたときには重症になってしまうといった、非常に怖い病気です。
万が一フィラリアに感染してしまったら、治療がかなり難しくなり、重い場合は死に至るケースもあります。
こんな場合でもご相談ください。
● 毎月1回で防げる病気です
当院ではチュアブルタイプ、粉薬、背中につけるタイプ 3つのタイプをご用意しております。
詳しくはスタッフまでお尋ね下さい。
狂犬病は犬だけの病気ではなく、人や哺乳類に感染し、人間が発症するとほぼ100%死に至る怖い病気です。日本には「狂犬病予防法」があり、犬の飼い主に義務づけられています。
狂犬病の正しい知識を身につけ、毎年狂犬病予防接種を行うことが大切です。
各市区町村に犬の登録を行うと、狂犬病予防注射の案内が届きます。毎年4~5月ごろ各自治体が主催の集合会場での接種が可能ですが、動物病院なら、年中いつでも接種が可能です。
狂犬病予防接種は、1年に1回の接種が必要です。
狂犬病と混合ワクチンの同時接種はおすすめしていません。
狂犬病のほかにも、犬であれば、犬ジステンパーやパルボウィルス感染症、レプトスピラ、伝染性肝炎など、猫であればパルボウィルス、ヘルペスウィルス、カリシウィルス、猫白血ウィルス感染症など致死率の高い感染症があります。
これらの感染症を予防する混合ワクチンがありますので、ぜひ、接種しましょう。
現在、当院では犬は5種と7種、猫は3種と4種を取り扱っております。
飼っている環境等によりオススメするワクチンは異なりますのでぜひご相談下さい。